ツクシアオリンガ
ツクシアオリンガ
基本情報
和名 ツクシアオリンガ
学名 Hylophilodes tsukusensis Nagano, 1918
分類 チョウ目(Lepidoptera) コブガ科(Nolidae)
開張 33~36 mm
分布 本州・四国・九州、中国、台湾
発生時期 6~7月、8~9月頃
食樹 マテバシイ
活動時間 夜行性
灯火飛来 あり
全国レア度 ★★★✩☆(3.5 / 5)
観察難易度 ★★★☆☆
おすすめ観察場所 マテバシイのある公園、緑地、照明周辺
特徴
リンガの一種である。
前翅は薄緑色で、内横線および外横線は比較的直線的で黄色く縁取られる。
後翅はオスでは黄色味を帯び、メスでは白色となる。
南方系の蛾として知られ、近年は分布を北へ広げていると考えられている。
見分け方
ツクシアオリンガ
前翅は淡い緑色
内横線・外横線が比較的直線的
横線の周囲が黄色く縁取られる
アオスジアオリンガとの違い
ツクシアオリンガの方が横線が直線的
アオスジアオリンガは線がやや波打つ
アカスジアオリンガとの違い
ツクシアオリンガは黄色系の縁取り
アカスジアオリンガは赤味が強い
※外見が非常によく似ており、個体によっては判別が難しい場合がある。
観察記録
| 項目 | 内容 |
| 観察日 | 2026年6月17日 |
| 観察場所 | 千葉県南部 |
| 観察方法 | 灯火採集 |
発見状況
公園の照明に飛来していた。
最初はアオスジアオリンガの仲間かと思ったが、横線の形状や全体の特徴からツクシアオリンガと判断した。
周辺にはマテバシイなどの常緑樹が植栽されていた。
雑学
名前に「筑紫」が入っている
ツクシアオリンガの「ツクシ」は筑紫(九州地方)に由来すると考えられている。
その名の通り、もともとは暖かい地域との関係が深い蛾である。
近年は本州各地でも記録が増えており、分布を北へ広げていると考えられている。
温暖化の影響なのか、食樹であるマテバシイなどの植栽が関係しているのかは簡単には判断できない。
しかし、「昔は南の虫だったものが、今では身近な公園でも見られるようになった」というのは昆虫観察の面白いところである。
この虫から学べること
昆虫の分布は気温だけで決まるわけではない。
幼虫が利用する植物の分布も重要である。
ツクシアオリンガはマテバシイとの関係が深く、食樹の存在が分布拡大に影響している可能性も考えられる。
虫を探すときは昆虫だけでなく、その周囲に生えている植物にも注目してみたい。
関連する虫
よく似た虫
- アオスジアオリンガ
- アカスジアオリンガ
同じ仲間
- リンガ類各種
(関連記事への内部リンク)
関連動画
【虫の教養図鑑】
https://youtube.com/shorts/XVeQP4ymBcA?feature=share
参考文献
- 日本産蛾類標準図鑑
- JPMoth
- 自治体昆虫調査報告書
- 生田緑地昆虫調査資料

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